初めてのライカM-P(Typ240)— 50mmズミクロンと35mmズマロンの世界

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以前、ニコンZfのカメラで撮影した香港を紹介したことがあった

実はあれから写欲が冷めやらず、いても経ってもいられず。ついに大物に手を出してしまったのが今回のお話。

今年の2月、ついにライカM-P(Typ240)を手に入れた。そしてレンズはズミクロン50mm(2代目)とズマロン35mm。これまでデジタル一眼レフやミラーレスを使ってきたが、ライカのM型はずっと憧れだったカメラで、今回ようやく手に入れることができた。ライカのカメラは、その美しいデザイン、精緻な作り、そしてレンジファインダーならではの感覚に魅了されていた。その憧れをようやく実現し、実際に使ってみると、その感動は想像以上だった。

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触れるだけでわかる「本物」の質感

ライカM-P(Typ240)を手に取った瞬間、その重厚感と精密な作りに驚いた。本体重量は約680g(バッテリー含む)で、サイズは139×80×42mm。このコンパクトなサイズながら、手にした感触はとても安定感があり、手にしっかりと馴染む。真鍮製のトッププレートはしっとりとした手触りで、無駄のないデザインが美しく、シンプルでありながらも高級感が漂う。ファインダーを覗けば、レンジファインダー独特のクリアな視界が広がる。この時点で「ただのカメラ」ではないことを実感した。カメラを持つだけで、写真を撮ることへのワクワク感が湧き上がってくる。

私はこのカメラを中古で購入。60万ほどだった。カメラ上部の真鍮部分のペイントが適度に剥けて鈍色に輝いているあたり、我ながら惚れ惚れする個体だと思う。発売は2013年、いまからもう12年を経過しているが、古さは正直感じない。背面のモニターの映りが現代のそれに比べるとよくはないが、必要十分だと思う。

シャッターを押すその瞬間の音も、他のカメラとは異なる心地よさがある。シャッター音はわりと静か、つまりそこそこ主張のある音がする。しっかりとその存在感を感じさせ、カメラとの一体感を強く感じることができる。こうした細部にわたる作り込みが、ライカの魅力であり、所有する喜びを与えてくれる。

ズミクロン50mm(2代目)— シンプルで奥深い描写

50mmのズミクロンは、「標準レンズの王道」と言われるだけあり、どんな場面でも自然な画角とボケ味が楽しめる。1953年に初代が登場し、今回の2代目(1979年製)は非球面レンズを使用せずとも高い描写性能を誇るモデルだ。開放f/2でもシャープで、それでいてライカらしい柔らかな階調表現が魅力だ。特にそのボケ味は、どこか懐かしく、温かみのある感じがする。背景が美しくぼけることで、被写体が際立ち、写真に深みを与えてくれる。

逆光時のフレアも美しく、フィルムライクな雰囲気が出るのも特徴的だ。フレアが発生した時でも、それが逆に写真に味わいを加えてくれる。初代よりもコーティングが改良され、コントラストが向上している点も特徴的だ。このような微細な改良が、ズミクロン50mmをさらに魅力的なレンズにしている。

実際にこのレンズを使ってみると、ポートレートやスナップ写真が特に楽しくなる。人物を撮る際には、その滑らかなボケ味が被写体の表情や雰囲気を引き立てる。細部までシャープに描写しながらも、全体に柔らかさが残るため、写真に温かみが加わる。

ズミクロン50mmは、まさに「描写の王道」と呼ぶにふさわしいレンズだと感じた。こちらも中古で20数万円…レコードで行くとゼッペリンのターコイズが買えるレベルの出費ではあったが、全く公開はない。

ズマロン35mm— クラシックな空気感

ズマロン35mmは、コンパクトで軽量、それでいて独特のクラシックな写りが魅力だ。このレンズは、解像度が高すぎず、どこかノスタルジックな雰囲気を作り出してくれる。ストリートスナップや風景写真を撮ると、現代のレンズにはない味わい深さが際立つ。特に、空気感や光の描写が美しく、古き良き時代の写真を思わせるような温かみが感じられる。

ズマロン35mmは、スナップ撮影にぴったりなレンズであり、そのコンパクトさが持ち運びに非常に便利だ。持ち歩いているだけで、ふとした瞬間に出会う被写体をすぐに捉えることができる。撮影していると、レンズが持つ独特の空気感に引き込まれて、より一層「撮る楽しさ」を感じさせてくれる一本だ。

特に、街角の一瞬を切り取るような撮影で、その写りが生きる。細部をあまり強調せず、全体的に優しく描写してくれるので、物語性のある写真が撮れる。ズマロン35mmを使うと、時間がゆっくりと流れるような感覚になるのだ。

ちなみにこちらは中古で7万7千円。マウントがLマウントとなるので、Mマウントカメラに取り付けるためにはアダプターが必要になることに留意されたし。

撮影する楽しさが変わった

ライカを使い始めて、撮影のスタイルが変わったと実感する。これまでのデジタル一眼レフやミラーレスでは、オートフォーカスやバリアングル液晶の便利さに頼りすぎていたが、ライカM-P(Typ240)を手にすると、これらの機能が全てない。オートフォーカスもなければ、バリアングル液晶もない。そのため、一枚一枚を丁寧に撮るようになった。

構図を考え、ピントを合わせ、シャッターを切る。このプロセス自体が楽しく、撮影後の満足感も違う。特に、ピント合わせが手動で行うため、集中して被写体を捉えることができ、その瞬間に没頭する感覚が心地よい。写真を撮る際の意識が、ただ記録するだけのものではなく、アートとして表現しようという意欲に変わった。

まとめ:ライカは「道具」以上の存在

ライカM-P(Typ240)とこの二本のレンズを手にして、写真の楽しさがさらに深まった。高性能なカメラは世の中にたくさんあるが、ライカには「撮る喜び」と「所有する満足感」が詰まっている。毎回シャッターを切るたびに感じる、このカメラを手にしているという特別な感覚は、他のどんなカメラにもない魅力だ。

これからもこのカメラとともに、自分だけの写真を撮り続けたい。ライカのカメラを使うことで、写真の世界にもっと深く入り込むことができ、より美しい瞬間を永遠に切り取ることができる。ライカM-P(Typ240)とズミクロン50mm、ズマロン35mmは、私にとって単なるカメラではなく、写真を撮る喜びを再認識させてくれる、まさに宝物のような存在だ。

隷好堂
隷好堂

仙台市出身・東京在住の40代サラリーマン。2級ファイナンシャル・プランニング技能士/AFP資格保持。音楽と旅が大好き。

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