クラシックを聴いてみたい!そんなロック好きには、このオススメ曲をサブスクで聞け!
「あ〜、クラシックよくわからん…」
普段はロックやジャズしか聴かないがたまにはクラシックでも聴いてみるか、なんと思う方は意外に多いのではないだろうか。
クラシック、と聴くとついついこんなことを思ってしまう。
実は私も数年前まではこんな感じだった。
興味はあるが、一体どれから手をつけていいのかわからない。
しかもロックと違って曲名が無く、「交響曲第◯番」、とか「エチュード」とか、「ソナタとパルティータ」とか、もはや「それってなに?」レベルだったのだ。
ロックやパンクに明け暮れて青春時代を過ごしたので、モーツァルトとかベートーヴェンとか名前は聞いたことあったけど、曲名は「第9」くらいしか知らなかったね、俺www
ところが、だ。大人になってレコードにハマり、ロックからジャズに興味を持ち、そこからオーディオ機材なんかにも手を出し始め、ある程度自分が納得した良音を家のシステムで聴けるようになると、
あ、この環境でクラシック聴いたらどうなんだろ?
と、こうなったわけだ。
そこからは試行錯誤、たくさんのネット検索やサブスク検索、レコ屋にも脚を運び色々勉強した。
今となってはロックやジャズを押しのけて?クラシックを聴くことが多くなってしまった。
ということで、本日は私のような「ロック好き」「パンク好き」な人が、比較的スンナリ入り込みやすそうな、ソウルフルかつエモーショナルなオススメ曲とその作品をご紹介したい。
サンプルYOUTUBEと、お使いのサブスクサービスにてすぐに聞けるsongwhipsのリンクを貼っておいたよ。これで迷わず自身のサブスクサービスでも楽しめるはず。
ロック好きでもいける!クラシックの名曲・名盤3選!
1.ハードなリフのあるメタルやプログレが好きなあなたへ→マーラー「交響曲第2番『復活』
冒頭から鳴り響く不穏な旋律…弦楽器をフルに成り立たせて刻まれるメロディ。
重厚なリフはまるでメタリカを彷彿させる。
この曲の作曲家はグスタフ・マーラー(1860‐1911)、「交響曲の革命家」と言われた人物である。マーラーについて詳しくはWikipediaや数多くの文献を参照してもらいたい。
この曲、「交響曲第2番」には副題に「復活」という名がついている。
小難しいことはあまり書きたくないが、「なぜ『復活』なの?」という疑問はあるかと思うので、その理由は以下に引用しておく。
「復活」(Auferstehung)というタイトルが付されるのが一般的であるが、これは第5楽章で歌われるフリードリヒ・クロプシュトックの歌詞による賛歌「復活」(マーラー加筆)からとられたもので、マーラーがこの題名を正式に用いたことはない。
Wikipediaより引用
上記にもあるようにこの曲の後半には歌も入っている。
歌はいわゆるクラシックのアルトなので現代洋楽に馴染んだ耳にはちょっと違和感があるかもしれないが、なんとなく「癒やし効果」を感じることができる。
楽曲全体は生の目的、信仰、死と復活について深い哲学的な洞察を表現しているそうだ。道理で重厚な作りになっている。
曲の構成がプログレに近いものを感じるよね。
Yesの「Close To The Edge」とか、King Crimsonの「Red」に近しいものを感じる。
【推薦盤】アバド・シカゴ響
さて、この曲についてはクラウディオ・アバドとシカゴ交響楽団の演奏をおすすめしたい。
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演奏にハツラツさと力強さを感じる。老成枯淡とは正反対、勢いと推進力でなかば押し切るような演奏がロック好きにはぴったりフィットすると思う。
指揮者のクラウディオ・アバドはベルリン・フィルの首席指揮者も努めたマエストロ。
特にマーラーは得意レパートリーだった。この曲が気に入ったら他のマーラーの曲もアバド指揮でぜひ聴いてみて!
2.軽快でリズミカルな最古のダンス・アンセムベートーヴェン「交響曲第7番」
この曲は聞いたことある人も多いのではないだろうか。
一昔前にテレビドラマ「のだめカンタービレ」でもアンセム的に使われていた曲である。
ベートーヴェン(1770‐1827)はさすがに名前くらいは聴いたことがあるのではないだろうか。ま、それでもよく覚えてない、というひとはWikipediaなどで調べてみてほしい。
ベートーヴェンといえば「英雄」「田園」「第九」、そしてリフの元祖ともいうべき?あのジャジャジャジャーンがあまりに有名な「運命」と、名前はよく知られた曲が多い。
だがロック好きやクラシック初心者にはこちらの第7番の方がとっときやすいと思う。
演奏時間もクラシックにしては短めの40分ほどであるし、一楽章あたりの長さも程よい。
聞きどころはやはりキャッチーなメロディと、エンディングに向かって疾走しながら畳み掛けるラスト部分だろう。終わり方もむっちゃロック的でわかりやすい。
もちろん現代のダンスミュージックとは程遠いが、例えばブエナ・ビスタ・ソシアルクラブのような中南米のフォークロアなダンスミュージック、あるいはバディ・ホリーあたりのロックンロール的なノリが楽しめると思う。
【推薦盤】個人的には一番好きなカンテルリ・フィルハーモニア管が推し!
オススメ盤はグイド・カンテルリ指揮のこのスタジオ録音。
また、近代指揮者の代表格、カルロス・クライバーのスタジオ録音も捨てがたい。
どちらもメリハリがしっかりした聞き応えある演奏になっている。
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有名曲だけあって名演もキラ星の如し!
フルトヴェングラー、カラヤン、バーンスタイン、といった名指揮者の演奏もそれぞれ絶品。
是非聞き比べてみてほしい。
3.エモいギターソロ・速弾きメタラーにも通ずる⁉チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」
私がクラシックが好きになったきっかけの曲である。
知ったきっかけは映画「オーケストラ」、非常にコミカルで面白い、音楽物コメディに近いのだが、最後の最後に演奏されるこの曲と映像・ストーリーを見て年甲斐もなく落涙してしまった。
チャイコフスキー(1840~1893)はロシアの作曲家である。一応特徴をWikiから引用しておくと、
叙情的で流麗、メランコリックな旋律と和声、華やかで効果的なオーケストレーションなどから、クラシック音楽の中でも人気の高い作曲家となっている。作品は多岐にわたるが、とりわけ後期の交響曲や、バレエ音楽・協奏曲などが愛好されているほか、管弦楽曲、オペラ、室内楽曲、独奏曲にも人気作がある。伝記作家たちの多くは、チャイコフスキーが同性愛者であったことに同意している
引用元:Wikipedia
代表作だと、バレエの「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「眠れる森の美女」、『オー人事、オー人事』のCMや古くは『池袋ウエストゲートパーク』で使われていた「弦楽セレナーデ」、交響曲第6番「悲愴」など、よく親しまれたものが多いハズ。
このヴァイオリン協奏曲、何がいいってとにかくソロヴァイオリンがスーパーテクニカル!
メロディアスでメランコリック。演奏者によって変幻自在なテンポ感、切なさこみ上げるハイフレット泣きのフレーズの数々、そしてソロ後にやってくるバックオケとの「キメ!」と言わんばかりのテーマ。
ロックでいうところのスーパーギタリスト&バンド、みたいな感じの曲なのである。イングヴェイやインペリテリ、キコ・ルーレイロといったネオクラシカル系譜のギタリストが好きな方にはもちろんおすすめだし、泣きという観点ではポール・コゾフ、スティーヴィ・レイ・ヴォーンあたりが好きな人にもバッチリはまると思う。
ロックのギターが好きな人にはたまらんとおもう、この曲。
特に速弾き系のひとにはとても刺激的なんじゃないだろうか。
【推薦盤】パンクなコパチンスカヤ、重厚なムター、透徹のハイフェッツ
さて推薦盤だが、3つ挙げさせてほしい。
パンキッシュな演奏、ものすごいスピード感と超絶テクニック!オリジナリティ溢れる演奏ならコパチンスカヤ&クルレンティス
現代のクラシック界の異端児、テオドール・クルレンティスが鬼才・パトリシア・コパチンスカヤをソロイストに迎えた、まさにクラシックパンクス、と言える一枚。
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クラシックが好きな方からすると「こんな演奏は邪道」とも言われそうな演奏だが、その勢いとエモさは他の追随を許さないと思う。
実はクラシックの聴きはじめの頃はこの演奏が一番好きだった。退屈しない、スリリングな演奏を楽しめる。
重厚な演奏なら円熟のカラヤン&ムター
日本ではクラシック=カラヤン、というくらい有名な指揮者が、自ら見出し育てた愛弟子ムターとの晩年の共演ライブ。
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所々にリズムのもたつきは感じるが、ムターの流麗なソロと世界最高峰のオーケストラ、ベルリン・フィルの重厚な演奏。
晩年を迎えたカラヤンの一挙手一投足を感じられる?かのようなライブ録音。
世界最高峰のヴァイオリニスト、ハイフェッツの名演奏
最後は名盤のほまれ高いハイフェッツとライナーによる一枚。
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この演奏を本曲のベストに上げる人も多い、不朽の名作である。
ハイフェッツの正確無比な演奏、オーケストラとの音のバランス、テンポ、全てがお手本のような作品である。
大好きな曲なのでいつもどのアルバムを聞こうか迷うけど・・・
最近はこのハイフェッツを一番良く聴いてるかな。
ハイフェッツ盤は中古レコードでも入手しやすい。
できればレコードで聞いてほしい一枚だね。
余談だけどヴァイオリンの響きはCDで聴くよりもアナログレコードの方が臨場感マシマシ!なのでオススメ。
まとめ:ロックに疲れたときの「癒やし効果」も!
さて、いかがだっただろうか?
私も年を重ねたせいか、最近ロックを延々聞き続けるのはちょっと辛くなってきた…
そんなとき、クラシックを聴くと「あー、癒やされるなぁ」なんて思うこともしばしばである。
いまはサブスクサービスやYOUTUBEもある。
ものは試し!長い歴史を持つ、人類最大の遺産であるクラシック音楽、聞かないままなのはもったいない。
クラシックは全く縁遠い、と思っている人も、諦めずに?何度も聴いているとそのうち、「あ、いまのいいじゃん」なんて思っちゃうときが来たりする。
是非とも一度「ロックな視点」からクラシックの「沼」にズブズブと入り込み、楽しんでもらえればと思う。
オーオタ、レコオタの最後の沼はクラシックという底なし沼…
私ももう、収集つきませんwww
ご一読、ありがとうございました。
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